平成30年7月はじめ,梅雨前線が日本付近に停滞し,台風第7号が北上して日本付近に暖かく非常に湿った空気が供給され続け,大雨となりやすい状況が続いたため,西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった。広島県では,7月3日から8日にかけての累積雨量は,多いところで676oに達するなど,7月の過去の最大月間降水量を超える雨量をわずか6日間で記録し,安芸太田町を除く22市町に広島県で初めてとなる大雨特別警報が発表された。
県内で1,242箇所もの土石流,がけ崩れが発生し,犠牲者153名(うち災害関連死44名),行方不明者5名,負傷者147名,建物被害15,750棟(全壊1,176棟,半壊3,632棟,一部損壊2,183棟,床上浸水3,180棟,床下浸水5,579棟)(令和5年12月18日時点)という被害を出した。