平成22年7月庄原豪雨

概要

気象概況

11日に西日本から日本海まで北上した梅雨前線は、12日にはゆっくり南下し、西日本に停滞した。13日には再び日本海まで北上し、16日にかけて停滞した。この前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んだため、大気の状態が不安定となった。 そのため、10日の夜から断続的に雨が降り、16日には、南からの暖かく湿った気流と上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となった。 庄原市では、17時43分までの1時間に64.0mmの非常に激しい雨となり、日最大雨量の極値を更新した。


日雨量分布図

日雨量分布図(7月16日)

篠堂谷を襲った猛烈な降雨で発生した雨の柱

篠堂谷を襲った猛烈な降雨で発生した雨の柱

被害状況

広島県庄原市でも、本年度の梅雨前線に伴う豪雨から、庄原市 川北町、西城町では、避難勧告が発令され、人的被害、住家被害の他、学校や県が所有している施設等にも多くの被害が発生した。土砂災害は,土石流37箇所,がけ崩れ6箇所に及び,土砂災害による被害は死者1名,家屋全壊12戸,半壊12戸、一部損壊6戸、床上浸水1戸、床下浸水30戸などであった。


下流の家屋へ押しよせた土砂と流木

下流の家屋へ押しよせた土砂と流木

 土石流による被害状況

土石流による被害状況