台風第13号の接近に伴い,西日本に停滞した前線の活動が活発となり,平成18年9月16日夕方より県西北部芸北地域を中心とした大雨が発生した。広島市佐伯区湯来町では日雨量が259mmを記録するなど記録的な大雨となった。広島県と広島地方気象台は,大雨により土砂災害発生の危険性が高まった北広島町,安芸太田町に9月16日20時30分に県内で初めての土砂災害警戒情報を発表している。強雨域の拡大に伴い,土砂災害警戒情報の警戒対象市町は5市2町となった。
大雨が集中した芸北地方を中心に,死者1名,行方不明者1名,家屋全壊4戸,半壊6戸の被害が発生した。土砂災害は,土石流9渓流,がけ崩れ11箇所に及び,土砂災害による被害は家屋全壊3戸,半壊1戸などであった。