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タイトル 歴史的砂防施設 堂々川砂留群の状況(堂々川6番砂留)
市区町 福山市
コメント 堂々川は,福山市神辺町大字東中条東山に源を発し,一級河川芦田川の支川高屋川に合流する延長4㎞の渓流である。流域の地質のほとんどは,白亜紀の黒雲母花崗岩と流紋岩である。特に花崗岩は,深層まで風化し,表土が流出しやすい状況になり,度々災害に見舞われている。江戸時代の記録によると,寛永18年(1641)の台風災害を憂えて藩主から家老に当てた文書が伝えられているが,この頃から土砂災害が顕著に現れはじめており,福山藩では藩の重要な施策として,広域に渡って砂防工事を実施しており,堂々川を含めて“砂留”と呼ばれる砂防堰堤を数多く築造している。平成18年,堂々川流域の8つの砂留は登録有形文化財に登録され,その中の堂々川6番砂留は,堤高13.3m,堤長55.8mと周囲の他の砂留と比較しても最大級のもので,地域のランドマーク・シンボルとなっている。平成28年6月の梅雨前線に伴う豪雨により,備後地域では災害に見舞われたが,その際も,砂防機能の役割を果たした。

[撮影位置図]

1 タイトル 堂々川6番砂留の状況(平常時)
撮影年月日 2016/02/10
撮影者 堂々川ホタル同好会事務局長 土肥 徳之氏 提供
2 タイトル 堂々川6番砂留の状況(出水時)
撮影年月日 2016/06/23
撮影者 堂々川ホタル同好会事務局長 土肥 徳之氏 提供